山岸先輩が昔出された『死なば死ね、殺さば殺せ(田中正造のもう一つの闘い)』が絶版になっていたようですが、この度22世紀アート社から『反骨の村  田中正造勝利の闘い 』と題名を変えられ復刻版として再版されました。日本の公害問題の原点、とても勉強になります。(溝渕碩治記)

日本の住民運動の原点が、ここにある―

  日本の公害問題の原点と言われる足尾鉱毒事件を、単なる一地域の問題から全国的な社会問題へと発展させた人物として今も語りつがれる田中正造。しかし、足尾銅山の鉱毒防止措置によって流域住民の反対運動が沈静化を見せる中、その後も洪水予防と鉱毒の沈でん池利用を目的とした遊水池計画の反対運動に身を投じて闘い続けたことは、あまり知られていない。本書では、足尾鉱毒事件の知られざる側面ともいえるこの闘いを、「足尾鉱毒」から「谷中村」へと切り替わっていった事件の推移を追いながら、最期まで歩みを共にした村人たちの姿と田中正造の生き方と併せ具に見ていく。「兵役、納税の二大国家義務を負わず」という日本の住民運動史でも画期的な事件に切り込んだ渾身のノンフィクション。

22世紀アート:https://www.22art.net/book/%E5%8F%8D%E9%AA%A8%E3%81%AE%E6%9D%91%E3%80%80%E7%94%B0%E4%B8%AD%E6%AD%A3%E9%80%A0%E5%8B%9D%E5%88%A9%E3%81%AE%E9%97%98%E3%81%84/

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