三島由紀夫が楯の会メンバーと市ヶ谷自衛隊東部方面総監部に乱入し、割腹自決し50年がたちました。
1970年11月25日、私が小学生5年生の時の出来事です。
<三島由紀夫と天皇論:>について私見をまとめました。
三島由紀夫は、天皇はあくまでも神‘現人神と考えています。つまりアメリカを中心とする占領軍=GHQ=マッカーサーによる天皇制の改革により人間宣言を行った天皇に反感を持っていました。天皇万歳と叫んで戦地に散っていった日本兵にどう申し開きをするのかと考えたのです。今更朕は人間ですといえるのか納得できなかったのです。私も私見として、日本は天照大御神を起源とする126代続く天皇を象徴とした神道の国であると考えております。そして天皇は五穀豊穣と国民の安寧を願って祈りを捧げ、政ごとは武士や政治家にゆだねるのが平穏な国づくりに肝要と考えております。
三島は、自衛隊に楯の会と乱入し切腹自決した際、「天皇陛下万歳」と叫んだそうです。
また三島は、『仮面の告白』にて主人公の「私」として自叙伝を書いています。美へのこだわり、死への異常なまでの憧れ、三島の育った特別な環境、学習院初等部での生活、官僚の家庭に育った環境が描かれています。ちなみに、高等部は首席で卒業し、東大法学部に入学、卒業後は大蔵省に入省9ヶ月で退官、作家の道を歩みます。なお、学習院中等部時代から天才的な文才を発揮しています。首席で卒業したとき、天皇陛下より記念品を授与されています。
また、自身の体躯に著しくコンプレックスを持ち、後々ボディビルで鍛えヌード写真を撮影したり、男色から男性の肉体美に異様な美の関心を抱きます。「楯の会」という私設武装集団を結成し、パレードを行ったり・・・。いずれにしても頭のいい人で考え方が超越しています。
豊曉の海四部作は、事件前に急遽書き上げたいわば遺作的作品です。
一般的な金閣寺をはじめ三島作品に触れてみましょう!哲学的で難しい文章ではありますが、含蓄があります。
※「日本は神道の国である」への補足(2021.6.8投稿)
明治天皇 の玄孫(やしゃご)で作家の竹田恒泰氏著書『天皇の国史』』に詳しい。
神武天皇以来の神話の時代にまでさかのぼる126代守られてきた、男系男性天皇の長い歴史を思う時、この問題についてもっと国民的議論を深めていくべきだろうと考えます。
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